県選手権・U-15佐鳴湖ジュニア

6月に行われる「静岡県選手権大会」は、前身は「静岡県社会人選手権」「静岡県大学選手権」と呼ばれた2つの大会であった。昭和の時代には、県内には数多くの実業団クラブ、地域クラブ、大学クラブが存在し、この大会で国体に出場する静岡県代表クルーを決めていた。その後、国体の出場資格の変更、クラブの減少などがあり、静岡県代表を争う方式から「静岡県選抜」方式に変更され、2つの大会を統合する形で、社会人と大学生が同じ土俵で競う大会となった。

また、「U-15佐鳴湖ジュニアレガッタ」は、前身は「静岡県中学選手権」と呼ばれる県内中学の大会であった。最大で3つの中学にボート部が存在していた時期があったが、その後、少子化に伴うボート部の廃部もあり、現在、ボート部がある中学校は入野中学校のみとなってしまった。平成20年ごろから、県外のチームにも門戸を開き参加を呼び掛けたところ、7月に行われる全国大会の1か月前にあたるこの大会は、絶好の前哨戦と評判を呼び、東海・北陸・関東地区のチームが参加するようになり、その実情に合わせ大会名を「U-15佐鳴湖ジュニアレガッタ」と変更することになった。佐鳴湖は、第1回全国中学選手権大会が行われた「中学ボート発祥の地」とされ、第1回大会から40年に及ぶ全国大会に連続出場している学校は、たった2校となってしまった。

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